新しい講座がはじまります。
- mieko.k

- 4 日前
- 読了時間: 6分
こんな方にお勧めです!
日本画の素材についての解説と実技の講座を受けたい方。
素朴な白描→素朴な著色→具象的表現→抽象的表現と段階を追って進みたい方
手作りで時間をかけることを楽しめる方
伝統文化や古典技法に興味のある方
好きな時間に好きな場所でマイペースに習得したい方
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みいちゃんの日本画お稽古
【日本画の基本的な技法を習得する】一年コース
(お申込み期間 :2025年12月21日〜2026年2月4日まで)
価格:2,350円/月、28,200円/年
日本画の素材と技法についての解説と実演の動画をチェックしながら、お好きな場所でマイペースに、日本画を本格的に進めたい方向けの基礎コースとなっています。
講座で使う日本画のお道具である筆や硯、素材としての墨、胡粉、水簸(すいひ)絵具、岩絵具、支持体としての和紙などをご紹介しながら解説しています。
日本画での骨描きに慣れるための線の引き方から始まり、色の塗り方の種類を体験して、本画演習へと段階的に進んでいきます。(素朴な白描→素朴な著色→具象的表現→抽象的表現)
その都度、日本画素材についての解説や実演動画も伴いますので前期・中期・後期を通して毎月少しずつステップアップしていく内容となっています。
【前期1】墨と筆に慣れる 配信:12月〜2月
硯で墨を磨ることから始まり筆の持ち方や線の引き方を体験します。
また筆の穂が墨液のタンクであることを認識するために三墨法や附立技法も体験します。
【前期2】支持体を準備する 配信:3月
膠(にかわ)、礬水液(どうさえき)、生麩糊(しょうふのり)の作り方から始まり和紙を木製パネルに張込むまでの作業を学びます。
【中期】絵具+彩色技法 配信:4月〜5月
絵具の作り方と基本的な彩色技法の種類について学びます。
また蓮をモチーフに下図からの転写の方法、骨描き、平塗り、ぼかし、掘塗り、垂込み、暈繝彩色の描き方を体験します。
【後期】日本画制作の基本的な手順で本画制作をします。配信:7月〜12月
暈し、堀塗り、ため塗り、垂らし込み、墨流し技法(裏打ち技法を含む)などを使い分けながら5タイプの体験に分けて学びます。
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目次
【墨と筆の扱いに慣れよう】
日本画をはじめるに当たり墨を磨り筆を使いながら半紙などに線を引いたりしてウォーミングアップをしてみましょう。 どんな筆があるのか、細い線を引くにはどんな手の型があるのかなども解説されています。
1、糊のついた筆の下ろし方
2、筆の使い方
3、筆の種類
4、墨と硯
5、墨の磨り方+三墨法+附立技法(没骨画法)
これまでの技法の習得と練習を踏まえて梅を描いてみましょう。
6、鉤勒画法(こうろくがほう)で梅の花弁を描く
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【支持体の準備】
どんな和紙があるのか、それらの和紙にはどんな特徴や効果があるのかを知ることで和紙の選択肢や表現の幅が広がります。
日本画の支持体には紙や木や布、石や岩などありますが、今回は初心者〜プロの作家まで幅広く慕われている和紙「雲肌麻紙」を使い絵具を塗れる段階の支持体を準備する解説をしています。
7、和紙の種類
8、和紙のクイサキの作り方
9、膠の溶き方
10、礬水液の作り方
11、生麩糊の作り方
12、下張りの方法
13、水張りの方法
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【絵具の作り方と基本的な彩色技法の種類】
顔料のままでは絵具として支持体(和紙)に塗ることはできません。
膠という接着剤と練り合わせて溶くことで絵具として使えるようになります。
それらの顔料についての紹介と扱い方、日本画の古くからの塗り方の種類についてご紹介しています。
14、胡粉についての解説とその溶き方
15、水干絵具についての解説とその溶き方
16、岩絵具についての解説とその溶き方+使った後の膠抜き
17、日本画の彩色方法(平塗り+ぼかし+掘り塗り+垂らし込み+暈繝彩色)
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【本画制作前のウォーミングアップ】
身近にある葉や花をデフォルメして線描した下図を元に練習をしてみましょう。
礬水(どうさ)を引いた練習用画仙紙にぼかし、垂らし込み(色+色)、垂らし込み(水+色)、暈繝彩色の彩色技法を引用したシンプルな絵を描きながら運筆(筆と絵具と紙の関係性)を体験します。
【下図の転写】→【骨描き】→【彩色】と進みます。
18、下図を転写して骨描きをする
19、日本画で使われる彩色方法を引用して花(蓮)を描く_ぼかし技法
20、日本画で使われる彩色方法を引用して花(蓮)を描く_垂らし込み技法(色+色)
21、日本画で使われる彩色方法を引用して花(蓮)を描く_垂らし込み技法(水+色)
22、日本画で使われる彩色方法を引用して花(蓮)を描く_暈繝彩色
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【日本画制作の基本的な手順】
いよいよ作品を作る段階に来ました。
ご自身で描きためていたスケッチなどを元に下図を作り、これまで学んだ技法を参考にしながら制作をしてみましょう。
23、念紙の作り方
本紙に下図を転写する古典的な念紙の作り方を紹介しています。ただ作る際と使う際にお掃除が大変ですので念紙は市販のもので代用できます。
24、本画演習1
【下図の転写】→【骨描き】→【隈取り】→【地塗り】→【下塗り+上塗り】→【仕上げ】と進みます。
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【三種類の技法の異なる方法の制作過程】
同じモチーフや下図でも色彩構成や技法の違いで大きく雰囲気が変化することを体験します。
参考演習をチェックしながら、これまでの技法を応用して制作をしてみましょう。
25、本画演習2
26、本画演習3
27、本画演習4
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【抽象と具象の融合】墨流し技法+水簸絵具で色を入れる 本画演習5
コントロールの難しい墨流しで和紙を染めてから、そこからインスピレーションを受けた形を画面に落して自由に作品を作ります。
どこで完成とするかは自身との対話により判断することになり、自分と対峙することが重要になります。この作業が楽しいと感じる方、また苦手と感じる方がいるかもしれません。
しかしながらこの対峙する体験により自分を表現すること、また表現方法を再発見する機会ともなります。
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28、墨流し技法
29、染め紙をつくる
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【染紙を裏打ち+パネルに張る】染めた雁皮紙を裏打ちしてパネルに張り作品とします。
裏打ちとは描いた本紙の裏に和紙を貼り付けて補強する技法です。使用する和紙と生麩糊は湿り気を加えると繊維が弛み、和紙と和紙を剥がすことができる可逆性に優れているので修復可能な素材です。
本紙は主に画仙紙、雁皮紙、楮紙などで(大作の場合は麻紙も)その裏に楮紙を貼り付けることが多いです。本紙の和紙の種類や厚さにより裏打紙や糊の濃度を調節します。
30、裏打ち技法
31、染め紙をパネルに張る
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日本画の素材をどのように扱うか、また運筆や彩色についての技法が中心の講座です。ご自身のスケッチした下図などを日本画の材料を使いながら作品に仕上げることを想定して作成しました。
お好きな場所でマイペースに課題に添いながら、順をおって動画でチェックしながら学ぶことができます。


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